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vCardをvcf2csv2経由で読み込めない対策
【状況】
「連絡先」で書き出したvCard形式のファイルを、欄造 IIのアドオンであるvcf2csv2を用いて読み込もうとすると、できない場合があります。
（具体的には、ファイル選択ダイアログでvCardファイルをクリックして「開く」ボタンを押しても、何も起こらない。）
「連絡先」以外で作られたvCardでも発生します。（拡張子がvcfは全て対象？）
この問題は、「プライバシー」と関係があります。
欄造 IIが（vcf2csv2を通して）vCard形式のファイルを読み込もうとすると、「連絡先」へのアクセス許可を求めるダイアログが表示されます。
この時、許可するを選ぶと、読み込めなくなります。（許可しないを選べばいける筈ですが、こちらでは検証できない状態となっているため、詳細不明。）
【対策】
本件は開発ツールの不具合（以下の【所感】を参照）のようで、v.1.2.0で対応しました。
ただし、許可ダイアログを出したり、プライバシーに登録したりするのはシステム側であり、ユーザ側で環境を設定してのテストが行えないといった事情から、状況によっては意図した通りに動作しない（つまり、現状と変わらない）ケースも考えられなくはないため、その場合は、従来通り、以下の方法を試してみて下さい。
- システム環境設定＞セキュリティとプライバシー、の「プライバシー」タブをクリック
- 欄造 IIに付いたチェックを外します。
上記で解決しない場合は、
- vCardファイルの拡張子（vcf）を、txtに書き換える。（中身はテキストなので、矛盾は起きない。）
【所感】
許可をすると読めず、許可をしないと読めるようになるのは解せません。
また、「連絡先」のデータそのものではなく、書き出したvCardファイルも対象となる、というのも、いま一つピンときません。
許可をしないを選ぶと、書き出したvCardファイルは対象とならなくなるのかもしれませんが、詳細は不明です。
何も起こらない原因は、どうも開発ツールの不具合のようです。
vCardファイルを選択してvcf2csv2に渡す部分は、一連の処理としてまとめられているのですが、ファイル選択ダイアログ上でvCardファイルをクリックした時点（許可を求めるダイアログが表示される場合がある）で、それ以降に記述されている処理を実行することなく、終了してしまっている感じです。
従って、開発ツール純正の方法では回避できないため、v.1.2.0ではシステム側の機能を使うように変更することで、対応しています
なお、この問題は64bitビルド時のみ発生します。公開はしていませんが、32bit版を作成して実行すると、問題なく読み込めます。
また、ツールのバージョンを最新に変えても、結果は同じです。
【参考サイト】
OS X Mountain Lion：アプリケーションを開くと「連絡先」へのアクセス許可を求める画面が表示される - Apple サポート
（注：Mountain Lion向けですが、他のバージョンでも同様です。また、スクリーンショットは英語表記ですが、日本語環境では異なります。）
第3版(2019.10.29)
第2版(2019.10.21)
第1版(2018.10.23)
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